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ガラゲーの未来

入社以来、ガラゲーの事業でプレイヤーとしてやっていて、
ちょっと今後のガラゲーの未来について憂いてみようと思う。

個人的には今後、3年ぐらいはガラゲーのマーケットは縮小すると思う。
御幣があってはいけないので、補足すると伸びるとことは伸びる。
例えばソーシャルアプリとかはね。

いわゆる純広告のマーケットが厳しくなって、
もう末期な気もするけど、それに伴って厳しい環境になると思う。
そう思う理由。

・公式CPがお金を出さなくなってきている。
・それに伴うメディアの2極化。
・スマートフォンの台頭。

過去、モバイルの歴史を紐解くとこんな感じ。
※イセさんの資料抜粋

1、課金全盛時代
1999年にi-modeが立ち上がって以来、
モバイルビジネスでは公式課金のプレゼンスが圧倒的だった。
公式課金のビジネスモデルにより上場する会社も出現。
(ザッパラス、MTI、ジーモード)

2、広告モデル全盛時代
2006~2008年、モバゲータウンやその他の無料ケータイサイトがブレイクした。
公式サイトのポイントバックアフィリエイトを主軸にした広告モデルサイトが
乱立し、有料課金から無料広告モデルにシフトした。
だが実際はモバゲー含む売上の半分以上は課金であったため、
似たようなコンセプトで作られたサイトは、
広告で収益を上げようとしており、その多くは崩壊していった。

3、再び公式課金時代
2007年~2008年、広告モデルで収益化が困難になったプレイヤーは、
公式サイトを大量生産し、プロモーション(主にアフィリエイト)
で収益を立てる、という方針に転換。
逆に、プロモーションさえ上手ければ、多くの有料会員を抱えることができた。
(CROOZ等のメディア企業は大きく方向転換。ザッパラス、MTIなどは
相変わらず業績好調)

4、プロモーション困難時代
2008年~2009年、アフィリエイト(ポイント入手目的)での不正が横行。
公式課金CPのプロモーションにおいて、
多くの比重を占めるアフィリエイトが無くなりつつあり、
優良ユーザーの獲得が困難にり、出稿予算はあるが出稿先がない状況に。
モバイルメディアの閉鎖も相次いだ。
(顔ちぇき、R25、ヒトカラの閉鎖。直近ではボルテージの事業撤退。)

5、広告手法の多様化。次のビジネスモデル。
2009年~2010年、公式課金CPには、
・純広、リスティング、アフィリエイトなど既存の手法
・アドネットワーク広告
・ノーインセ型の成果報酬型モデル
などのプロモーション手法は残されているが、
ポートフォリオの多くを占めるポイントバックによる
アフィリエイトは、縮小傾向。
プロモーションが困難になった公式CPはmixi、モバゲータウンをはじめ、
ソーシャルアプリへ参入する。
※最近はアフィも好調らしいけど。

極論、ナショナルクライアントの予算が流れてこないガラゲー市場において、
良くも悪くも公式CPの予算がマーケットを支えていた。
まぁ出会い、同時、アダルト、懸賞とかは置いておいて。

今は、モバイルメディアの淘汰が加速しており、メディアの2 極化が進んでいる。
特に3 大SNS、キャリアメニュー、一部のメガ媒体以外は広告でのマネタイズが難しく、
公式CPはより広告効果にシビアになっている。

実際にグループの大手SNSも純広告枠をアドネットワークに切り替えたり、
某有名モバイルレップも解散してしまった。

公式CP があり続ける以上、純広告のマーケットはある一定規模は残るものの、
ほとんどはリスティング広告、アフィリエイト広告、ネットワーク広告内での
広告最適化に向かい、メディアの淘汰はより著しくなるんじゃないかと思う。

ただ、今のガラゲー世代。
PC使わずガラゲーオンリーの世代が20代~30代になれば、
お金を払う層へのリーチがガラゲーしかなくなるということもあり、
あと5年~10年後には予算の流れが変わるかもしれない。
ナショクラの予算も流れてくるかもしれない。

まぁガラゲー業界は有象無象あるし、グレーな部分や
いきなりメガ媒体が出現したりするので正直読めない。
スマートフォンがどこまで伸びるかもあるし、3大SNSの動向もあるし、
電子書籍の次にくる新しいコンテンツも出てくるかもしれない。

まぁ直近へこむ要因が多いけど、
広告屋のプレイヤーとしては耐えるところは耐えて、プラットフォーマでもなく
メガ媒体も持たない部分は気合と知恵をしぼるしかない。

そう思った今日この頃。

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