表題の件についてだが‥。
ちょっと長くなりそう。
昨日の夜、例のごとく深夜にラボに戻ると事業部長からメール
が届いていた。
珍しく、とても改まった内容のメールで、1度話がしたい
とのことだった。
僕もアホではないので、大体、見当はついていた。
できれば考えたくない内容だったが、いつかは決めなければ
ならないことで、案の定、話の内容はそれだった‥。
そう、「今後どうするのか?」だ。
僕の今の立ち位置は微妙だ。
今のインターンシップ先の内定者だが、就職する予定の会社は
別の会社なのだ。
ただ、今のインターンシップ先も大好きで最後の最後まで内定を辞退でき
なかった会社でもある。
もともと、ベンチャー企業に就職する気で就職活動をしていたが、
僕が定義しているベンチャー企業というのはほとんどなかった。
ただ、ここだけは僕がずっとイメージしていた本当のベンチャー企業だった。
ステージ的にも初期のアーリーベンチャーで、
社員の人は優秀な人ばかり。
従業員の数も少なく、裁量権はどデカく、新卒採用1年目で今後、
間違いなく会社の経営的なポジションにつける。
まさに僕が求めていた就職先だった。
一つの懸念点があるとすれば、それは‥
したい仕事ではないこと‥。
僕はこの業界の仕事にまったく興味がないのだ‥。
営業はとても勉強になるし、優秀な上司から日々、学べて
会社のステージ的にも初期のベンチャーという環境を体感すること
ができる。何の文句もなく最高の環境だ。
ただ、これからやっていきたい仕事ではないのだ‥。
今、就職予定の会社もとても良い会社で
僕が進みたい業界においてのポジションと僕が定義するベンチャー企業
という2つのベクトルで考えて、1番良い会社だった。
他にも自分の価値観とマッチしているであったり、
社風にも共感ができる所がたくさんある。
ただ、こちらにも懸念点がある‥。
それは‥。
この会社は僕が定義しているベンチャー企業のステージを少し
過ぎてしまっているのだ。
これがかなり重要な点で、
仮に僕が入社して現在の会社の経営を担うようなポジション
になれる可能性は極めて低い。
別に幹部になりたいわけではないが、それだけ環境が違うということだ。
ベンチャーはステージによって働く人の質や、環境はかなり違う。
やはり創業時のベンチャーの社員はかなり優秀で、そんな人達と
一緒に仕事ができる環境はとても貴重だ。
スティーブ・ジョブズがこんなことを言っていたが、
『Aクラスの人間だけで会社をつくれば、みんなAクラスの人間を
雇おうとするが、そこにBクラスの人間がひとりまぎれこむと、
そいつが同じBクラスを集めはじめるから、
またたく間に会社がBクラスとCクラスだらけになってしまう』
これはアップルが社員60人の時の話で、アップルなので
例としては微妙だが、今のインターン先は間違いなくAクラスの
人間が揃っている。
これは自分が社会人ではないという観念を差し引いても十分な説得力がある。
ちょっと話がそれたので、比較してみよう。
つまりどちらも良い所と悪い所があるのだ。
インターン先
【メリット】
・ずっと体験したかった初期のベンチャー企業で働ける
・優秀な社員が多い。
・会社の方針や経営的なところにかかわれる
・将来のポジション
【デメリット】
・自分の進みたい業界ではない
・仕事は学ぶことがあって楽しいが、業界にまったく興味がない
就職予定先
【メリット】
・自分の進みたい業界である
・業界の中でも自分の理想としている会社である
【デメリット】
・自分の定義するベンチャーではない
・今の最高の環境と同じような環境であるか心配(自分を持て余しそう)
・恐らく、会社の重要なポジションにはつけない(上が詰まっている)
今まで自分の判断基準は『ワクワクするか?それは自分を
ワクワクさせてくれるか?』ただ、それだけだった。
それが、今はそれ以外のことも考えて行動しなければならない歳に
なってしまったのだ。本当はこういう打算的な考え方はしたくはないが‥。
自分の身の振り方も考えなければならないのだ。
自分の判断基準に基づいて行動するなら、後者だ。
進みたい業界だし、ワクワクするし、今までもそれをずっと追ってきた。
しかし、それ以外のファクター、
自分の将来、自分を高めていくという点では前者だ。
つまり、これまでの判断基準に環境という要因がプラスされたのだ。
今、こうしてブログを書いていても頭でうまく整理できない‥。
事業部長は
『会社に就職するのが目的ではない。その会社で何をするかが目的で、
自分もこの業界にまったく興味はないが、それ以外の目的があって
働いている。自分のやりたいことを第一に考えなさい』と言ってくれた。
それと同時に
『選択するということは何かを捨てることでもある。
最初に入社する会社はかなり重要であるし、
もちろん会社的には入社して欲しいが、
自分の後悔しない決定をして欲しい』とも言われました。
あと付け足すように
『これぐらいの歳になると、自分の手持ちのカードは増えたり
減ったりするが、君の歳ほど多くのカードを持つことはない。
むしろ30歳を過ぎると選べるカードは、手元にほとんど残らなくなる』
と言ってました。
事業部長はとてもヒアリングがうまくて、いつも自分が心の底
で考え