シンプルかつ困難な謎解き
あなたは旅の途中、草原を歩いていると2つの扉を見つけました。それぞれの扉の前にはライオンが一頭ずつ座っておりました。傍らに立てられた札にはこう書かれています。
『片方の扉は、あなたを新しい世界へ導くだろう。しかし、もう一方の扉を開けば、たちまち旅の始まりに逆戻りするだろう。二頭のライオンは「はい」か「いいえ」でしか答えることができない。また見た目は全く同じだが、一頭は真実しか語らず、もう片方は嘘しか語らない。あなたはどちらのライオンに何と質問をすれば、新しい世界への扉を開くことができるだろうか。ただし、あなたが質問してもよい回数はただ一度だけである。』
(解答はこの記事の最後)
この問題。実はクライアントの企業のインターンシップの
問題なのです。
この会社ではこういった論理的思考能力が試されるわけですね。
この問題、自分はサッパリわかりませんでした…。
『あなたはライオンですか?』みたいなアホみたいな解答
しか思いつかず…。
自分は論理的思考が苦手なのですが、
ビジネスでは、
課題の設定→解決策の仮説→解決策の検証・評価→解決策の実施
のように仮説立てて考える事がとても大事。
実際にクライアントの課題解決や、自社のプロジェクトを進める際にも
こういった力は役立ちます。
かといってこういった論理的思考はすぐに身につくわけではなく、
ある程度、習慣化するぐらいまでにならないと身につかない。
なので今からコツコツと、勉強と実践を繰り返していこうと思います。
今読んでる本はこれ
- 齋藤 嘉則, グロービス
- 問題解決プロフェッショナル「思考と技術」
先輩に薦められた本ですが実践的なプロセスや具体的な事例が
載っていてわかりやすい。
- 何でもマッキンゼーの新入社員のバイブル本だそうです。
それでは、お待ちかねの冒頭の問題の解答を!
(解答)
あなたは一方の扉を指して、その扉の前のライオンに次のように尋ねればよい。
ライオンよ、あなたは、『こちらが新しい世界へ続く扉か?』と聞かれたら、『はい。』と答えますか?
真実を語るライオンであれ、嘘しか語らないライオンであれ、新しい世界への扉の前に座っていれば、“はい”と答えるし、旅の始まりへ逆戻りする扉の前に座っていれば、“いいえ”と答える。よって、あなたはライオンが“はい”と答えれば、その扉に進めば良いし、“いいえ”と答えれば、逆の扉に進めば良いのである。上記のロジックを導くために以下の4通りについて考える必要がある。
①新しい世界の扉を指して、真実を語るライオンに聞いた場合
真実を語るライオンは、新しい世界へ続く扉の前に座っているので、“はい”と答えるはず。よってあなたに聞かれた問いの解 答も“はい”である。
②新しい世界の扉を指して、嘘を語るライオンに聞いた場合
このライオンは嘘しか言わないので、“いいえ”と答えるはず。しかし、「はいと答えますか」という問いに対しても嘘をつかなくてはならないので、ライオンは“はい”と答えるのである。
③旅の始まりへ逆戻りする扉を指して、真実を語るライオンに聞いた場合
真実を語るライオンは、“いいえ”と答えるはず。「はいと答えますか」という問いに対する答えも“いいえ”である。
④旅の始まりへ逆戻りする扉を指して、嘘を語るライオンに聞いた場合
嘘つきのライオンは、通常なら“はい”と答えるはず。しかし、「はいと答えますか」という問いに対しても嘘をつかなくてはならないので、ライオンは“いいえ”と答えざるを得ないのである。
みなさんお分かりになられましたでしょうか?